どのような本ですか?
生きてきた環境によって、誰しも過ちを犯すことはあります。それを『最低だよね、ありえない。』と片すのではなく、その人の背景に目を向けることで社会が少しずつ変わるのではないかと思いました。
みんなが少しずつ優しい目、理解しよう寄り添おうとする心を持てたらなと思わせてくれます。
この本を手にしたきっかけは?
兼近さんが大好きなので、出版されてすぐに購入させていただきました🌟
感じたこと*
兼近さんの強さ、優しさ、背負っているもの、生きてきた環境、見てきたもの…多くが詰まった作品です。
陰の暗い環境も、陽の当たる明るい環境も、どちらも知ってる彼だからこそ伝えるものがあるのだと思います。
また感銘を受けたフレーズ
•人は被害者だと強く思ったとき、加害者になり得るんだ
→自分自身を振り返ってみてもまさにその通りだと思います。自分の意見を正当化し、守っていかないと自分を保てなくなります。
だからこそ、これは言い訳だと乗り越えた主人公の力強さを感じます。強くなりたい。優しくなりたいと。
•人を羨むな。今を恨むな。自分にあるものを数えろ。
どうしても人は人と比べてしまう。自分に無いものにばかり目を向けてしまう。それを振り払う強さを感じます。
過去を背負ってこれからも生きていく力強さ、人の背景をちゃんと見る素晴らしさ。
大人だから正しい。学歴がいいから正しい。
過ちを犯したから間違った人間。
それは正解ではないと改めて気づかせてくれます。若い世代、読書離れしてる人にも読みやすい作品かなと思うので多くの人に一読いただければと思います😊🌸